京都大学のセミナーにて

社会人も参加できるオープンキャンパスにて。

数学のセミナーだった。そこで雑知識を色々学び

モンテカルロ法による取捨選択とビッグデータの可能性

についてある白人教授の解説が終わり、質問タイムに入った。

私はマルコフ連鎖モンテカルロ法について感想を述べた。

まだ当時は人工知能など誰も騒いでいなかったころである。

実はその教授の「日本人は少しは中国人を見習いなさーい」という

たどたどしいのに、たびたび人を侮辱する発言に少しカチンと

来ていたが、怒りを抑えて発言した(こちとら遠方から高い金

払って来てるのに)。

ところが私の発言を聞いた教授は鬼の形相に変わり

「あなた私の話を聴いてませんでしたね。わからないくせになんで

ここにいるんですか?私なんて言いましたか?」と責めてきた。

するとピンクシャツ(たぶん・・うろ覚え)の進行役のおっちゃんが

すかさずマイクを取って、私の代わりに果敢にその教授に質問し

ついに教授が「ごめんなさい、私が日本語を勘違いして理解してました」

と根負けするまで質問攻撃した。

私は自分がマルコフ連鎖モンテカルロ法の解説と勘違いした

ばかりにおっちゃんまで飛び火して炎上してしまったと猛省したが

最終的にマルコフ連鎖で正しかったようだ。

おっちゃんの猛攻撃に共感性羞恥心で「止めなよもういいよ~」

と心の中で叫ぶとともに、ひるむことなく闘ってくれたその姿勢を

尊敬のまなざしで見つめていた。

後におっちゃんが森重文先生だと解ったとき、胸熱だった。

そしてそのセミナーの後、なぜか前席の男性に「あなたの話は非常に

興味深かった。是非ご教授下さい」と話しかけられたのには驚いた。

 

どうせほとんど誰も見ないブログだから書いちゃうぜ。